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鮫島さんちの冬彦さん

模索し続けて発見した「同居しながら自立する方法」と「マザコン親子の取り扱いマニュアル」をシェアしちゃうブログ です

博物館

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突然、涙が出て止まらなくなった。

泣きながら気づいた

しんどい、もうムリ

 

 私はまたもや多くのヒトやモノを背負い込んでいた。意欲がみるみるうちに消えて燃え尽きてしまった

 

私はイカダになって、私の背中に多くの人を乗せて大海原にこぎ出しているみたいな気がした。重量オーバーで沈みかけている客船の船長さんのような気分。

恐ろしくなったり、悲しくなったり、怒りがわいてきたり。そしてあろうことか乗っている人たちを逆恨みしはじめた。

 

もちろん乗っている人には罪はない。私が、自ら進んで招き入れたのだから。

ああ、私はこんなことを何度繰り返せば気がすむのだろう、頭を抱えたときはすでに遅かった。もう沈没しかかっていたのだ

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沈みながら気づいた

 

ここずっと

夜眠れなかった

 

山ほどものをため込みしんどくて、つらくて、体がガチガチだった

 

とまるところがなくてずっと飛び続けているトンボのように。安心できる場所も安心させてくれる人もいなかった

助けてーって叫んでいた。

 

疲労困憊し心が張り裂けそうになって

 

 本当に張り裂けてしまった。

 

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 なにが起きたのだろう

アスファルトの壁が砕けてバラバラに飛び散ったみたいな感覚がした。

 

 

 あとはよく憶えていない

 

 

ただ 静かになった

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なんだか 

砂浜に打ち上げられて放心状態のまま空をぼーつとながめているような感じだ

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 しろいくもが、青い空にぽっかりと浮かんでいた

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 夜になると星がきらめいていた

 私の中のほとんどがスペースになった

おぼれて、背中の荷物が全部なくなったからだろう

 

さらに私は自分の内側にも色んなものを詰め込んでいることに気づいた。分厚いアスファルトで蓋されていた

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内側にいたものは、どうやら虫さんだった。彼らは不法滞在者なのに、いごこちよく私のうちでくつろぎ、図々しく無銭飲食をし、ぷくぷくまるまる悠々自適に過ごしていた

 

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彼らが一気にはじけ飛んでしまったあと、私はたっぷりつまったあんこをほじくったあとのまんじゅうの皮みたいになってしまった

支えを失いがくがくぷるぷる小刻みに不安に震え

その弱々しさは脱皮したての「カニ」みたいだと思った

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 そう、あの脱皮直後の「月夜のカニ」だ。ぬぎたてで柔らかいから丸ごと唐揚げにされちゃう、おいしいソフトシェルクラブというあのうまいやつだ

 

だから彼らはあの強い爪と甲羅で自分を守っているんだな

 

私も、カニの甲羅みたいな盾で、みんなを守ろうとしていたんだと思う

 

え?

もしかして

私もウメさんと同じだったんだ(汗)

 

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私ときたら

頼まれもしてないのにみんなの経験を横取りしていただけ

 

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月夜のカニの私には、今まで見慣れた風景がこんな風にみえた。

アスファルトの壁をはがした地面には草どころか微生物も住んでいない

荒野が寒々と広がっている。

 これが私の現実の世界。

やっとスタートに立てたのかもしれない。